慢性副鼻腔炎・副鼻腔気管支症候群
鼻の奥がいつも詰まっている、痰がからむ咳が長引く、風邪をひくたびに気管支炎になる――そんなお悩みはありませんか?
それは、慢性副鼻腔炎や**副鼻腔気管支症候群(SBS:sinobronchial syndrome)**が関係している可能性があります。
おくの内科では、副鼻腔炎と下気道(気管・気管支)の関係を見逃さず、呼吸器専門医の視点から丁寧に診療しています。
慢性副鼻腔炎とは
副鼻腔炎は「ちくのう症」とも呼ばれ、鼻の奥にある副鼻腔に炎症が続いて膿がたまり、慢性的な鼻詰まりや後鼻漏(こうびろう:鼻水が喉に流れ込む)が起こる病気です。
急性副鼻腔炎が長引いたり、何度も繰り返すことで慢性化すると、慢性副鼻腔炎と診断されます。
副鼻腔気管支症候群(SBS)とは
慢性副鼻腔炎がある方が、繰り返し気管支炎を起こしたり、咳や痰が長引いたりする状態を「副鼻腔気管支症候群」と呼びます。
上気道(鼻、副鼻腔)の慢性炎症が、下気道(気管・気管支)へも影響を与えることで、咳や痰の症状が長引く原因となります。
よくある症状
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後鼻漏(鼻水が喉に流れる感覚)
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痰がからむ咳
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風邪をひくとすぐに気管支炎になる
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咳が1か月以上続く
放置するとどうなる?
慢性的な副鼻腔炎や気管支炎を放置すると、次のような状態に進行する可能性があります。
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気管支拡張症
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気管支の壁が壊れ、元に戻らなくなる疾患
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慢性呼吸器感染症
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菌が住みついて咳や痰が長期間続く
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全身の免疫力低下による悪化
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他の感染症や合併症のリスクも上昇
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おくの内科での診療アプローチ
当院では、上気道と下気道の両面からのアプローチを重視しています。
1. 詳しい問診と診察
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鼻や喉の症状の有無、風邪との関連性などを丁寧に確認
2. 検査
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胸部レントゲン:気管支や肺の状態を評価
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必要に応じて血液検査や痰の検査
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**副鼻腔CT(他院で実施・当院で画像を供覧)**による詳細評価も可能
3. 治療方針のご提案
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副鼻腔炎の治療(抗菌薬、去痰薬、点鼻薬など)
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気管支炎の治療(吸入薬、内服薬)
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繰り返す場合は慢性疾患としての継続治療と定期フォロー
院長より
「風邪をひくたびに咳がひどくなる」「ずっと鼻が詰まっていて、喉にも何か流れてくる感じがする」
そんなお悩みの方は、副鼻腔と気管支の両方が関わっている可能性があります。
呼吸器内科専門医として、これまで数多くのこうした患者さんを診療してきた経験から、必要な検査や治療を的確に選び、生活の質を下げないようなアプローチを提案いたします。
咳や鼻詰まりが長引いて困っている方は、ぜひ一度ご相談ください。